散歩

ここ数日体調がよくなかったが部屋に引き篭もってばかりいても気が滅入るので散歩に出てみると中々の寒さだった。狭い通りを歩いている分にはまだましだったが少し大きな通りに出た途端、雪が積もる比叡山から冷たい風が吹いてくる。巨大な冷蔵庫の扉が微妙に開いているような冷気。風の事を考えながら歩いていると昔観た三島由紀夫の主演映画「からっ風野郎」が頭に浮かんだ。この時点で結構遠出してきたことに後悔していた。頭痛がどんどん酷くなっていた。西へ西へ進んで来たが東へ引き返すことにした。東西に走る道路は比較的広く風当たりが強い。住宅が密集して風除けになる狭い南北の道路を挟みながら徐々に東の方角へ戻った。子供の頃にゲーセンで遊んでいた平安京エイリアンみたいになっていた。自分は寒くて仕方がないが京都在住のフランス人曰く全然寒くないという。彼の地元はここと比べ物にならない程寒いらしい。そう考えると日本はそれほど寒くもなければ暑くもないのかも知れない。

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